20年後も踊っていられるダンス
ファティマタ、現在40代。
私が最近すごく意識しているのが、70歳になっても80歳になっても楽しめるダンスを踊っていたいということ。
私が最近、75歳の母親を誘って、親子でフラダンスをはじめたのも、そういう意図があった。
このコロナになってから、母親は友人と気軽に会えなくなり、母親と同世代の知人からは鬱や病気を患ったという暗い話ばかりが舞い込んでくる。
私が嫌なことがあってもダンスをするとスッキリしているように、母親にもなにか夢中になれることをしてもらいたいと思っていた。
さすがに、75歳の母親に「アフロダンスを習いに来ないか?」と誘うには、ちょっと激しすぎる。
女学生時代にダンスの経験があると言っても、60年前の話。
そんな母親でも踊れそうなダンス、ということでフラダンスのプライベートレッスンを一緒に受けないか?と提案してみた。
母親は大喜びで飛びつき、待ちきれんばかりにソワソワしはじめる程だった。
私は、75歳の母親がダンスを始めることで、生活にどんな変化が起こるだろう、ということにも興味があったし、絶対に生活にハリが出るに違いない、と確信していた。
案の定、母親の変化はすさまじかった。
一緒に暮らしている私から見ても、この2~3ヶ月で、10歳くらい若返った感じがする。
メイクの仕方のYoutubeを見ていたり、二の腕が恥ずかしいからと腕立て伏せを始めたり、お尻のカタチを良くしたいとスクワットもしている。
もともと通っていたフィットネスジムに、マシンで筋トレをするために、毎日通うようになった。
母親とのフラダンスのプライベートレッスンの記録のYoutube再生リスト↓↓↓
こちらが、プライベートレッスンわずか2ヶ月でチャレンジした、発表会の映像↓↓
フラダンスはもともと私自身も興味がゼロだった訳ではないので、やっていくうちにもっと上達したいという気持ちも芽生え、いつかはハワイにも行きたい、とも思うようになってきた。
そうは言っても、私のダンス活動の中心はアフロダンスだ。
私はガーナのアゾントダンス(アフロダンス)を日本に持ち込んだ第一人者である。
だとしたら、アフロダンスをもっと幅広い層の人たち、とくに高齢者の人たちも楽しめるダンスに開拓することもできるはずだ。
アフロもスローの曲もたくさんあるし、体に無理のないステップもたくさんある。
私の生徒さんの中にも、人生の先輩たちがたくさんいる。
今まで、その人たちをフォーカスしたイベントを作ったことがなかったな、と反省した。
『私たちには無理』と思わせてしまったハードルを完全に取っ払ったイベントを作ったら、もっと参加しやすくなる。
今、めちゃくちゃ輝いている母親を見て、そして、20年後も30年後も輝いていていたい自分を想像して、
まさにそういう場を今ある環境の中で少しずつ作っていけたら、最高だよな、と強く思った。
ゆっくり楽しく、プレッシャーなくダンスを楽しみ、ちょっと背伸びして、ダンスビデオを撮ったりして遊ぶ。
若者に刺激をもらうのではなく、元気のない若者たちを刺激させる。
そういう歳の重ね方をしたいし、今いる先輩たちをもっと輝かせられる場の提供も、もっとしていきたいと思っている。
素敵な映像を見つけたのでシェア
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