【はじめに】 6日間、食費1万円。なのに「最高」に健康的だった
バルセロナのアフロダンスキャンプOyofeに来た。
円安のバルセロナ。外食すれば1食2,000円〜3,000円は当たり前と聞き、行く前から結構ビビってた。
ホテル泊だったが、私が自炊を選んだ理由は「節約」だけではなく、普段から健康志向の食習慣なので、ダンスキャンプという過酷な環境で、外食やレトルトに偏ることでの体調不良やパフォーマンス低下の方が怖かった。
保険としてたくさんのフリーズドライ食材を日本から持ってきていたが、地元スーパーを使いこなすことで、 今回の旅、6日間の食費は約60〜70ユーロ(約1万円)で、素材の味を生かしたお財布にも体にも優しい最高の旅になった。 なのでこれを備忘録として残すことにした。
【第1章:設備編】 「ケトル」は持参せよ!レンジがあれば「鍋」は置いてよし。
格安ホテルやホステルに泊まる際、勝負は「パッキング前」から始まっている。 今回私が宿泊した「Hostel LAMI」(Oyofe参加者が結構泊まっていた)の実体験を元に、持っていくべき家電の結論を出す。
1. 部屋にあったもの / なかったもの
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ドライヤー: 【あった!】
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冷蔵庫: 【ない】
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電気ケトル: 【ない】 これが一番の落とし穴。
2. 「電子鍋」vs「ケトル」論争の結論
私は「キャンプ用電子鍋」を、友人は「海外対応ケトル」を持参した。 結論から言うと、共有スペースに電子レンジがあったため、電子鍋の出番はほぼなかった。
しかし、「ケトル」は絶対に必要! レンジでお湯を作るのは効率が悪く、何より朝起きてすぐ部屋で温かいコーヒーを飲んだり、夜に味噌汁を作るにはケトルがないと始まらない。 「レンジがあるなら鍋は置いていく。でもケトルだけは絶対にカバンに入れろ」 これが私からのアドバイス。
★現地調達の裏技 「お米はどうする?」と心配な方へ。スペインのスーパーにも「Sabroz」などの「チンするご飯」が売っている。日本から大量のパックご飯を担いでいく必要はない!
【第2章:マネー編】 両替所は無視せよ!「Wiseカード」一枚で完全キャッシュレス
「スリが怖い」「小銭の管理が面倒」。そんな悩みは、このカード一枚で解決。 今回の旅、私は「現金(キャッシュ)」を1ユーロも使わなかった。
1. なぜ普通のクレカではなく「Wise」なのか?
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手数料が圧倒的に安い: 普通のカードのような「隠れコスト」がなく、リアルタイムの市場レートで決済される。
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即時通知で安心: 決済した瞬間、スマホに「○○円支払いました」と通知が来る。「今、日本円でいくら使ったか」が可視化されるので、使いすぎ防止に最適。
- Wiseカード
2. バルセロナは「タッチ決済」天国
スーパーはもちろん、地下鉄、そして驚くことにコインランドリーまでタッチ決済だった。 昔のように小銭を用意する必要はゼロ。スマホ(Apple Pay / Google Pay)にWiseカードを登録しておけば、財布を出す必要すらない。
3. セキュリティと治安の話
「スマホを盗まれたら?」と不安に思うかもしれないが、現金を盗まれたら戻ってこない。 Wiseなら、万が一の時はアプリから一瞬でカードを凍結できる。 スリが多いバルセロナだからこそ、現生を持ち歩かない「完全キャッシュレス」が最強の防衛策。
【第3章:買い物編】 スーパーを使い倒せ!「Mercadona」攻略
AI(Gemini)と相談しながら見つけた、間違いのない食材選びのポイント。
★生ハムは「黒パック(Jamón)」を
安い「緑パック(Paleta/前足)」は筋が多くて噛みきれないことがある。少し高くても「黒パック(Jamón/後ろ足)」を。脂が甘く、しっとりしていて、サンドイッチにしても最高。
★カタルーニャのソウルフード「Fuet(フエット)」(写真一番左の長い棒)
白カビに覆われたドライソーセージ。カタルーニャ地方の名物。
ナイフで適当に切って、そのまま食べるだけ。常温保存がきくので、ダンスの合間のエネルギー補給や、部屋飲みのおつまみに最高です。噛めば噛むほど旨味が出る。
缶詰たち(上の箱の写真)
イワシ、イカ墨、サバ、ムール貝と買ったが、いちばんサバが美味しかった。シンプルにオリーブオイル漬けが最高。
180gのご飯に缶詰半分がちょうどよい。
★ガスパチョは「パック」で!(写真:赤いパックのGazpacho)
野菜不足は冷静スープで補います!スーパーには冷蔵ボトルのガスパチョもあるが、ホテルに冷蔵庫がないなら「常温棚にある紙パック」をチョイス!
★オリーブオイルは「Aceitera」ボトル一択!(写真:Carbonellの緑のボトル)
正解はこちらの「Aceitera(アセイテラ)」と書かれたボトル。注ぎ口が細くなっていて、ドバっと出ない。プラスチック製で軽く、蓋もしっかり閉まるので、これこそが旅行者のベストバイ!
★【失敗談】オリーブオイルのスプレー缶は「現地使い切り」で!(写真:スプレー缶)
非常に便利だったが、ガス入りスプレーは飛行機への持ち込み(預け入れ含む)が禁止されている。私は泣く泣くホテルに置いて帰えった…。現地で使い切るなら最高だけど、お土産には絶対NG!
【第4章:レシピ編】 火を使わない「究極のキャンプ飯」
疲れて帰ってきても3分で作れる、化学調味料ゼロのレシピ。
1. 朝食&ランチ:3分で作れる「パン・コン・トマテ(風)」
現地のバルで食べる味を再現。お弁当にも最適。
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パンにニンニクの断面をこすりつける(これが味の決め手!)。
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完熟トマトを潰して塗る。
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美味しいオリーブオイルと塩を振る。
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生ハムを挟む。 これだけで、冷めても美味しい絶品サンドイッチの完成。
2. 夕食:レンジで作る「定食」スタイル
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現地調達のパックご飯+サバ缶+生胡椒。
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日本から持参したフリーズドライの味噌汁。 外食の濃い味付けに疲れた胃には、このシンプルな食事が一番の回復薬になる。
【第5章:持ち物編】 Oyofeを勝ち抜く「日本から持参すべき神アイテム」リスト
現地のホテルには「皿」も「スポンジ」も「ゴミ袋」もない。 私が持って行って本当に良かったアイテム厳選リストたち。
1. 「サランラップ」は神!
今回の旅のMVP。
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洗い物ゼロ: タッパーにラップを敷いてから食材を入れれば、容器が汚れない。
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スープも包める: ラップを敷いたタッパーにスープを注ぎ、風呂敷のように口を縛れば、汁物も汚さずに持ち運べる。食べ終わったらラップを捨てるだけ!
2. 容器類(ジップロック3種)
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スクリューロック(深型): お椀代わりに。
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コンテナ(浅型): お弁当箱やお皿代わりに。
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ジップロック(袋): 帰国時、オリーブオイルや瓶詰めの液漏れ防止に必須。
3. サーモス(魔法瓶)の水筒
部屋にケトルがない環境だからこそ、朝確保した貴重なお湯(コーヒー)を保温するために必須。 冷たいサンドイッチのランチでも、温かいコーヒーがあるだけで、そこはカフェになる。
4. 自炊の「7つ道具」
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ナイフ(預け入れ荷物へ): サラミ、トマト、ニンニクを切るのに必須。
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まな板: 100均の薄いシートタイプ。
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スポンジ&洗剤(小分け): 多少の洗い物は出るので必須。
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カトラリー(箸・スプーン・フォーク): 特に「箸」は取り分けや調理に最強。
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ゴミ袋&ビニール袋: ホテルにはゴミ袋がありません。多めに持参を。
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袋止めクリップ: 使いかけの食材保存に。
【番外編】AIと答え合わせ。バルセロナで食べた「7,000円の茶色い焼きそば」
節約グルメ旅の最後に、1日だけ「贅沢」をしたお話を。 これが、この旅一番の思い出であり、最大の「謎」だった。
1. Geminiがおすすめしてくれた「お米専門店」
Oyofeキャンプが終わり、1日だけフリーの時間を余分に作っていた。 せっかくバルセロナにいるし、美味しいものを食べたい。 Geminiに聞いてみると、ホテルからトラム(路面電車)で15分のところに、人気のお米専門店があるとのこと。しかもそこはパエリアを一人前から作ってくれるとのことで、勇気を出して行ってみることにした。
事前にGeminiで「人気のお米専門店で、何を頼むのが正解か」を予習。 すると、Geminiの回答は「フィデウア(ヌードルのパエリア)を頼め」と。
「おい、Gemini!お米専門店じゃないのかい?」
何度聞き直しても、Geminiはフィデウアで間違いないと言い張る。
Geminiの言い分: 「アロセリア(米料理専門店)にとって、一番の命は『出汁(Caldo/Fumet)』です。美味しい魚介スープでお米を炊くか、パスタを炊くかの違いだけなので、パエリアが美味しい店は、間違いなくフィデウアも絶品です」
さらに、メニューの写真を送ると追加の指示が。 「ジェントルマン(Senyoret / 若旦那風)のフィデウアを頼め」と。 これは、魚介類の殻がすべて外してあり、手が汚れずに食べられる「お坊ちゃま風」のフィデウアとのこと。
お米専門店でヌードルを頼まされたことへの違和感。 「素直に店員にオススメを聞いた方がよかったのではないか……」 AIを100%信じてしまった自分に若干の後悔を感じながらも、値段がいくらかもわからず、飲み物はワインにせずスパークリングウォーターにして、注文完了。
2. ムール貝の「放置プレイ」疑惑
まずは前菜のムール貝が運ばれてきた。 「多い!」 当たり前だが、本当にムール貝だけ。これをどう食べるのが正解なのだろう。 本来ならワインと一緒に楽しむものかもしれないが、手元にあるのは炭酸水。 ひとつひとつ丁寧に開いて、目を閉じて「ん〜」と言いながら食べるべきなのか? 正解がわからず緊張してしまい、味もよくわからないまま、とにかく食べ続けた。
そうこうしているうちに、キッチンから私が頼んだ「お坊ちゃんのフィデウア」が出てきた気配が。 しかし、店員さんはこちらをチラッと見て、ニコリと笑い、「ゆっくり、ゆっくり」というジェスチャーをするだけ。 出来立てのフィデウアは、キッチンの台に置かれたまま。誰も運ぼうとしない。
もしや…… 「このムール貝を食べきらない限り、あのフィデウアは運ばれてこないシステム?」
私はムール貝を食べるピッチを上げた。 味わっている場合じゃない、むさぼり食っていいんだ。 「完食!!」と言わんばかりに胸を張って店員に目配せをすると、ようやく空になった鉄板が下げられ、待機していたフィデウアが運ばれてきた。
3. 衝撃のビジュアル「BBQの売れ残り焼きそば」
運ばれてきたその姿に絶句。 「……鉄板に焦げた焼きそばやん」
あの、バーベキューでお肉をいっぱい食べた後、「あ、焼きそばもあったぁ」と誰かが焼き始め、もうみんなお腹いっぱいで誰も手を出さず、鉄板の上で寂しそうにカリカリに焦げ付いてしまっている、あの時の焼きそば。 そう、それにしか見えない。
「Geminiの言うことなんて信じなければよかった……」
半信半疑でフォークでお焦げをこそげ落とし、口に運ぶ。
「え! うまい。」
鼻に抜ける、濃厚な海老の香り。 これが、「出汁が命」の料理か!! ガリガリこそげ落としては口に運ぶ。鉄板にこびりついているお焦げがまたカリカリで美味しい。 魚介の出汁が強すぎて、後半は「白飯にこのフィデウア乗せて食べたい」、そんな気分になるほどだった。
しかし、お会計を見て現実に引き戻されました。 「約7,000円!?」
見た目はB級グルメの焼きそばなのに、値段は高級フレンチ並み。 正解がわからない。私はボッタクリに遭ったのか?
4. 答え合わせ
帰国後、Geminiにこのモヤモヤをぶつけてみた。 すると、Geminiからの「採点」は驚くべきものだった。
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時間差の謎: 「前菜を食べ終わるまで次を出さない」のは、客のペースを完璧に見極める一流のサービスの証。放置ではなく、VIP扱いされていたということ。
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全部が茶色の正体: それは「フィデウア・デル・セニョレ(若旦那のパスタ)」という伝統料理。
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なぜ高い?: 殻をすべて手作業でむく手間賃と、可食部(身)だけを使い、大量の魚介スープを麺に吸わせた「一番贅沢な食べ方」だから。あの映えない茶色は、焦げではなく「凝縮された旨味の色」だったのだ。
【結論】 私は知らず知らずのうちに、映え重視の「観光客向けパエリア」ではなく、現地の食通が愛する「本物の味」にたどり着いていたようだ。 一人旅の不安が、最高の「武勇伝」に変わった。
見た目で判断してはいけない。 サフランで黄色く色付けされ、殻でゴージャスに盛り付けてあるパエリア。それを求めていたら、あの本物の味にはたどり着けていなかったかもしれない。
ありがとう、Gemini。








