01日記

トリニダードのカーニバルで気づいたこと|正解よりも、解釈を選ぶ自由

16万円の決断

トリニダード・トバゴに行くなら、カーニバルに参加すべき。

Chat GPTにそう背中を押され、私は約16万円を払って参加を決めた。

正直に言えば、もともと強く参加したかったわけではない。

円安の中での大きな出費。

勇気というより、ほぼ勢い。

でも、この決断が、私の「思考の癖」をあぶり出すことになった。

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事件は、カーニバル当日ではなかった

衣装を受け取ったとき、スーツケース一個分。

重さは5〜7キロ。パーツだらけ。

広げてみて、絶句した。

着方が分からない。

説明書なし。

動画なし。

背中の構造が分かる写真もなし。

問い合わせても返信はなし。

検索しても出てこない。

この紐は何のため?

この輪っかはどこにつながる?

デザイナーにはきっと「正しい着方」があるはず。

私は必死で「正解」を探した。

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そして、現場で衝撃を受ける

カーニバル当日、集合場所に行って絶句。

現地のみんなも分かっていない。

全員、着方がバラバラ。

装飾の位置も自由。

アンダーウェアは普通にはみ出している。

メイクしていない人もいる。

でも、誰も気にしていない。

「これ合ってる?」

そんな空気は一切ない。

ただ、みんな楽しんでいる。

ここで私は気づいた。

私は正解を探して緊張していた。

彼らは解釈を選んで自由になっていた。

トリニダードカーニバル

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正解を求めると、緊張する

正解はどれだろう。

間違っていないだろうか。

はみ出していないだろうか。

正解を探す視点は、緊張を生む。

でも、

どう着るかは自分で決めていい。

どう見せるかは自分で選んでいい。

そう思えた瞬間、空気が変わる。

解釈は、選び放題だったのだ。

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実際、カーニバルは楽しかったのか?

正直に言う。

めちゃくちゃ楽しかったかと言われると、そうでもない。

暑い。

重い。

トイレ問題。

長距離を歩き続ける。

むしろ苦行。

でも。

視野は確実に広がった。

「これもアリなんだ」

「はみ出してもアリなんだ」

「正解を知らなくても、楽しめるんだ」

その感覚を体で理解できたことが、何より大きかった。

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ダンスとの共通点

これはダンスと同じ。

私たちはカウントの正解を探しすぎる。

間違えないように踊ろうとする。

でも、アフリカのダンスはカウントで作られていない。

音の解釈で動きが生まれる。

私は日本人に伝えるためにダンスを解読している。

でも、もしかしたらその解読すら、いらないのかもしれない。

解釈は自由。

その方が、解放される。

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異文化の本当の価値

カーニバルで人生が劇的に変わったわけではない。

でも、人生の見方は変わった。

正解を探すのではなく、

自分の解釈を選ぶ。

その視点を得られたこと。

それこそが、異文化に飛び込む醍醐味だ。

だから私は、参加して本当によかったと思っている。

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締め

正解を求める視点は、緊張を生む。

解釈を選ぶ視点は、自由を生む。

カーニバルはイベントではなく、

視野を広げる訓練だったのかもしれない。

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