はじめに
トリニダード・トバゴから帰ってきた。
2週間クラスをお休みしましたが、生徒のみんなにどうしても伝えたい体験がある。
それは、私にとって大きな「成功体験」になった出来事だ。
英語というコンプレックス
実は私は、英語に強いコンプレックスがある。
10年近く英会話を続けていて、海外にも毎年のように行っている。
でも、外国人を目の前にすると、つい誰かに頼ってしまう。
「通訳お願い」「どういう意味?」と目で助けを求めてしまう。
周りに英語が堪能な人が多いからこそ、依存する癖が染みついていた。
それが、ずっと自分の中のコンプレックスだった。
高校生ワークショップというチャンス
今回、トリニダード・トバゴで高校生にダンスワークショップをする機会をいただいた。
ワークショップの構成や進行は日本で慣れているので、得意。
だから私は自ら手を挙げて、進行と全体構成を担当した。
ただ一つだけ保険をかけた。
「通訳を入れてください」
言葉の壁だけは、逃げ道を用意していたのだ。
直前の決断
現地の高校に到着し、開始直前に考え直した。
ここでまた通訳に頼ったら、
私は一生このコンプレックスを越えられない。
ダンスではいつも生徒たちにこう言っている。
「完璧じゃなくていい。スキルより心。心が踊っていれば伝わる」
それを言っている私が、言葉では逃げるのか?
そう思った瞬間、覚悟が決まった。
ChatGPTで急いで英語の台本を作り、舞台裏で一度だけ読み、
通訳なしでステージに立つことを決めた。
間違ってもいい。
文法が崩れてもいい。
日本語が混ざってもいい。
とにかく、自分の言葉で。
私は最初にこう伝えた。
「私は英語が完璧ではない。間違えるかもしれない。でも、言葉は重要じゃない。なぜなら私たちはこれから踊るのだから。だから、心で聞いてほしい。」
生徒たちは、「Yeees!!」と前のめりになってくれた。
トリニダードのカーニバルと、日本のよさこいは似ている。
一緒に踊りたい。
その想いを、ジェスチャーも全部使って、全力で伝えた。
生徒たちは一語一語に反応してくれ、最後はとても盛り上がった。
完璧な英語ではなかった。
でも、確実に伝わった。
そこで私は確信した。
逃げなかったことが、自信になった
私はずっと逃げていた。
でも今回は逃げなかった。
外国人の前で、一人で立ち、伝え、反応をもらった。
それが圧倒的な自信になった。
今回の渡航は、時間もお金もかなり投資した。
でも、得たリターンは「楽しかった」だけではない。
自分で覚悟を決めて、自分で掴みにいった自信。
これが、最大のリターンだ。
他力本願では、ここまでのリターンは得られなかったと思う。
与えてもらうのを待つのではなく、
自分から掴みに行く。
その行動を起こしたからこそ、
投資以上の価値が返ってきた。
今回の学び
完璧さより覚悟。
依存より挑戦。
与えられる成功ではなく、自分で取りに行く成功。
これが、私にとってのトリニダード・トバゴ最大の収穫だ。
そしてこれは、ダンスでも、英語でも、人生でも同じ。
だから私は、生徒のみんなにも伝えたい。
完璧じゃなくていい。
でも、逃げないこと。
それが、自分の未来を変える。