08グルメ

初めてのラーメン二郎@三田本店 『麺少なめ・ヤサイ少なめ』の実態と感想

ラーメン二郎、これから初めて食べに行くという人向けに、感想と傾向と対策を記す。

ちょっと特殊な文化があり、いろんなルールがあることは噂に聞いていたので、事前にいろんなブログや食べログのレビューなどを読み漁って予習しておいた。

その中でも、一番分かりやすかったブログがこちら↓↓↓

ラーメン二郎@三田本店|独特な頼み方&ルールの二郎総本山を徹底攻略!

 

ラーメン二郎のルール、予習事項
  • ラーメンの量が多い(よそのラーメンの2倍以上の量)。
  • 常に行列ができている。
  • 複数人で来る場合、先にに並んで、後から来た人の割り込みはNG。
  • 列に並んで先頭から5番目くらいになったら食券(初心者はまずはラーメン600円から。)を券売機で購入して列にもどる。
  • 並んでる途中で麺の量を店員から聞かれるので、どのくらい少なくするか答える。少なめが200gぐらいで、半分が150gぐらいだそう。3分の1や4分の1もできるらしい。
    (ちなみに私は普通にラーメンを食べると替え玉するタイプなので、「少なめ」で注文。)
  • 席に着くと「ニンニクは?」と聞かれるらしい。これを『コール』と呼び、「トッピングはどうしますか?」という意味らしい。
    無料トッピングは【ニンニク】【ヤサイ】【アブラ】【カラメ】。ニンニク以外はすでにデフォルトで入っている。
    初めての人はとりあえず「ニンニク」と答えるのが無難らしい。
    ここで、デフォルトで入ってるトッピングを増やしたり、減らしたりしたい人が「ヤサイ少なめ」とか「ヤサイマシ」とか言うらしい。(詳しくは上のリンクブログへ。)私は「ヤサイ少なめ」で注文。
  • 水は店員さんが出してくれるが1杯まで。
  • 着丼(この言葉も初めて知った。)したら、丼の下に沈んでる麺を上に出す、『天地返し』をする。麺が汁を吸って量が増えることを防ぐらしい。
  • レンゲはついてこない。
  • ティッシュなどない。
  • 残すのは基本NG。
  • おしゃべりも基本NG。(外で待っているお客さんの分の麺を茹でているので回転早く。)
  • 食べ終わったら器を戻し、布巾でテーブルを拭く。
  • 食べ終わったら速やかに外に出る。

ラーメンごときで、これだけのルールを予習しなきゃいけないラーメン屋って一体どんなラーメン屋なん?

ワクワクより、緊張感の方が走る。

ドキドキしすぎて深夜まで、他のブログやYoutubeなども見始める。

無理に食べて、外で嘔吐する人もいるから『嘔吐禁止』の張り紙があるとの記事も見つけてビビる。

本店はハードル高いからまずは支店で練習をする人もいるらしい。

 

もう、ここまで来ると、グルメではなくアドベンチャーだ。

体調を整えて、気合を入れて挑まないといけない。

 

ラーメン二郎@三田本店に到着

ラーメン二郎

まず、あれだけのルールがあるのに、それらの注意事項の張り紙などが一つも書いてない。

『ラーメンの量が他店より多めです。』なんて文言もどこにも書いてない。

店内を覗いても、無料トッピングの掲載などひとつもない。

何も知らずに並んでしまった人って、どうするんだろう?

二郎通の人のことを『ジロリアン』と言うらしいが、そういう人たちは、迷える一見さんに優しく声をかけてくれたりするんだろうか。

とりあえず、私は連れと3人で列に並んだ。

予習して来た『コール』とやらを、何度も復唱し、イメトレ開始。

食券を購入し、店員さんから声をかけられるのを待つ。

ラーメン二郎

私は600円のラーメンをポチる。

この後、店員が麺の量を聞きに来る。

ここで、私は「麺少なめ!」と言うのだ。(心の中で何度も復唱する。)

 

しかし、想定外のことが起きた。

 

下の写真、店内の壁の鏡に所狭しと貼られている張り紙の一部だけが開いているのが見えるだろうか?

この鏡に反射して、厨房から外の列が見えるようになっている。

厨房の店員が、この鏡ごしに、列の先頭にいる人に大声で問いかける。

(↑外から見える鏡)

ラーメン二郎

(↑厨房から見える鏡)

 

「3名ご一緒ですか?麺は普通でいいですか?」

と店内から声がする。

列から店内の鏡を見ると、店員さんとバッチリ目が合った。

まさに、厨房から鏡に映っている我々に話しかけている。

 

あまりにとっさのことで、焦って「はい!」と答えてしまったのだ。

我に返る。

いまのが、麺の量のことか?

「麺は普通でいいですか?」という聞き方は、「はい」を誘導する質問ではないか!

 

大変だ!

 

連れの分も、麺の量が普通になってしまった。

私が慌てふためいていると、ジロリアンであろう、前の列にいた人が「いまなら訂正間に合いますよ。」と教えてくれた。

私は店内の厨房に向かって、「ひとつが3分の1で、2つが少なめで!」と叫んだ。

心臓バクバクだ。

「麺の量をどうしますか?」と店員が聞きに来てくれる、という記事は何なんだ。

鏡越しに叫ぶなんて、どこにも書いてなかったよ!

危なかった。

席に着くと、すぐに「ニンニクはどうしますか?」と聞かれる。

これがコールだ。

「ニンニク、ヤサイ少なめ。」

堂々と言ってやった。

ここはクリアだ。

言うや否や、5秒もしないで着丼。

ラーメン二郎

これが、ラーメン600円の麺少なめ、ヤサイ少なめ。

 

私は、食べる前にすぐに『天地返し』をした。

ラーメン二郎

結構、多いぞ。

 

麺はモチモチで美味しい。

だけど、味わっている場合じゃない。

完食をしないといけない、もう戦いは始まっている。

麺が汁を吸う前に、とにかく減らさなければ。

私の作戦は、麺を半分以上食べた後にチャーシューやヤサイなどをいただく。

この順序で、飲むように食べた。

 

着丼から10分で、ほぼ完食に近いところまで行けた。

チャーシューの脂身だけは、ごめんなさい。

 

連れを見るとまだ半分以上麺が残っていた。

「勝った!」こころの中で叫び、「お先に出まーす。」と器を戻し、テーブルを拭いて外に出た。

ラーメン二郎

外で連れたちを見守る。

後から出てきた連れたちの顔は沈んでいた。

どうやら、敗北したらしい。

 

ラーメン二郎。

私は達成感でお腹も心も満足だった。

平日の水曜日、9:30に並び、10:00に食べ終わったが、夜までまったくお腹がすかなかった。

 

リピートするかって?

まだわからない。

ラーメン食べたくなったら、思い出すだろうな。

ここまでの体験をしてしまうと、他のラーメン屋では物足りなさを感じてしまうかもしれない。

あのモチモチの麺はまた食べたいかも。

恐るべし二郎。

ぜひ、体験してみて。

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