私はウォロフ語を学び始めてから、言語だけでなく人生の捉え方まで変わった。
今日は、その中でも特に面白い「状態動詞」という考え方について紹介。
ウォロフ語には「状態動詞」がある
ウォロフ語の動詞は大きく分けると、
・行動動詞
・状態動詞
の2種類がある。
行動動詞とは、自分の意志でコントロールできるもの。
例えば、
・起きる
・勉強する
・筋トレする
・食べる
・歩く
など。
これらは「やる」「やらない」を自分で選ぶことができる。
いわば、スタートボタンとストップボタンを自分で持っている動詞。
一方、状態動詞は違う。
例えば、
・嬉しい
・悲しい
・楽しい
・辛い
といった感情。
あるいは、
・雨が降っている
・暑い
・寒い
といった状態。
これらは自分の意志だけで自由にスタートしたりストップしたりできない。
自然に起こり、自然に変化していくもの。
私たちは感情をコントロールしようとして疲れている
悲しい。
辛い。
不安だ。
そんなとき、多くの人はその感情を消そうとする。
「こんなことを考えちゃダメだ」
「早く元気にならなきゃ」
「前向きにならなきゃ」
でも、それは雨を止めようとするのと少し似ている。
もちろん、環境を整えることはできる。
楽しい人と会う。
散歩する。
運動する。
好きな音楽を聴く。
しかし、それによって感情がどう動くかまでは完全にはコントロールできない。
感情そのものは状態動詞だからだ。
状態動詞は観察する
ウォロフ語を学びながら、私はあることに気づいた。
状態動詞はコントロールするものではなく、観察するものなのではないか。
雨はいつか止む。
祭りもいつか終わる。
楽しい気持ちも続かない。
同じように、
悲しみも、
辛さも、
不安も、
ずっと続くことはない。
だから無理に消そうとしなくていい。
ただ観察する。
ただ味わう。
ただ受け入れる。
そうすると、感情との戦いが少し楽になる。
人生は味変で豊かになる
嬉しいだけの人生。
楽しいだけの人生。
もしそんな人生があったとしても、きっと単調だ。
辛い。
悲しい。
悔しい。
不安。
そういった感情も人生の味の一部だ。
私はウォロフ語を学びながら、
「状態動詞は抗わない」
という考え方を学んだ。
感情を消そうとするのではなく、
味わう。
観察する。
受け入れる。
そうすると人生は少し豊かになる。
ウォロフ語は単なる外国語ではなく、人間の心の仕組みまで教えてくれる言語なのかもしれない。