Skypeウォロフ語レッスン
毎朝7時に(日本タイム)行っているSkypeウォロフ語会話。
そこには、セネガルから海外協力隊の女の子も参加し、もう1年以上もなる。
セネガルタイムは時差があるので22時。
ウォロフ語レッスンを始めた2011年の段階では、まさかセネガル現地からの参加者が増えるとは夢にも思ってなかった。
私が感じていた青年海外協力隊
セネガルの協力隊の参加者は、これまでに7人くらいいた。
私は最初、協力隊がどんな仕事をしているのか知らなかった。
それに、協力隊に対しての印象もそれほどいいものでもなかった。
現地の言葉も通じない日本人、しかも現地での生活も保障されている人たちが、わざわざ途上国へ出向き、現地の人たちの何を知り、何を貢献することができるのだろう。
生きる知恵で言えば、なに不自由なく暮らしている日本人より、セネガル人の方がよっぽどもたくさん持っているはずなのに。
私はそんな風に、協力隊の存在自体にずっと疑問を持っていた。
ウォロフ語学習に熱心な協力隊の女の子
Skypeウォロフ語レッスンに参加している協力隊の中に、参加して1年以上になる女の子がいる。
彼女はセネガルの子供達の教育者としてセネガルに派遣されていた。
彼女はとにかくセネガル人とコミュニケーションを取ることに前向きで、現地の話し言葉、ウォロフ語を学ぶことへの努力を惜しまなかった。
参加するたびにボキャブラリーが増え、質問する内容もどんどん濃くなっていった。
その質問の内容を聞くたびに、彼女の子供達に対する教育への情熱がものすごい感じられた。
学校で学ぶことの大切さ、心の育み方、さらには、大人になった時にどんな職業があるのか分からない子供達に、どんな職業があり、その職業の人たちが社会にどんな貢献をしているかなどを、子供達が関心を持つように伝える努力をしている。
彼女は子供と向き合っている時間だけを仕事にするのではなく、自分の時間を使って、いろんな職種の人と会い、その仕事がどんなに素晴らしいものなのかインタビューし、その報告を子供達に伝えるためにレポートをまとめている。
本気で子供達に夢を持たせるために。
彼女は、ウォロフ語レッスンで、多種多様の職業の人たちからの協力を得るために、どんな風に質問すればよいか、そして、その聞いてきた素晴らしいお話を、子供たちにどんな風に伝えればよいかを質問する。
彼女の質問は1年前にくらべて、今ではとても具体的なものになっていた。
私たちも一緒になって考える。
子供たちになんて伝えれば一番伝わるか。
それがいつか、セネガルの未来へつながる。
協力隊の任期は2年。
長いようで短いその2年の間で、彼女は関わった子供たちの成長、そしてセネガルの未来を本気で考え、変えていこうとしていることを、レッスンを通じてひしひしと感じた。
そんな彼女と一緒にレッスンしていくうちに、すっかり私の中の『青年海外協力隊』の印象が変わっていたのだ。
彼女たちがどんなことをしているかを、をもっといろんな人に知ってもらいたいと思った。
セネガルが好きだから
セネガルへの関わり方は人それぞれ。
私はダンスをきっかけにセネガルに関わるようになった。
そして大好きになったセネガルの言語を知りたくなった。
それがキッカケでウォロフ語の勉強を始めた。
そして、ウォロフ語レッスンをコーディネートするようになった。
このウォロフ語レッスンが、間接的にでもセネガルへの貢献に役に立っている。
それを協力隊の彼女から感じれた時、すごく嬉しかった。
彼女も紛れもなく、セネガルのことが大好きなひとり。
彼女以外にも、たくさんの協力隊員がSkypeウォロフ語レッスンに参加している。
その彼女たちが、セネガルでさらなる活躍をすることを、本当に楽しみにしている。