03ウォロフ語

今日のウォロフ語 No.85 これは騙されたのか?セネガルでよくある精算時のトラブル

セネガルの清算時によくある「もらってない」事件

セネガル、とてもいい所。

だけど、たまにある。

お金の精算時のトラブル。

お店でも意図的にお釣りが少なく渡されることもあり得る。

 

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先日、青年海外協力隊でセネガルに赴任中の女の子もある小さい屋台でお会計時にひと悶着あったらしく、その悔しい思いをSkypeウォロフ語会話にぶつけてきた。

カッと頭に血が上った時ほど、言いたいウォロフ語がパッと口から出て来ない。

言いたいことが言えない歯がゆさと、『騙された』という感覚が相まって、頭がパニックなることはよくある。

結局泣き寝入りということも多い。

 

信用するべからず?

『セネガル人を信用するな!』と言っているわけではない。

信用はするのだが、確認、確認、再確認をしないといけない。

例えば、お金を手渡す前に、自分と相手が見ている目の前で、その金額があっているか一緒に数える。

 

そして一緒に数えて、「全部で○○セファ(セネガルの通貨)あります。認めますね?」

このくらいの確認をする。

相手が「ワオ!(yes)」と言うまで何回も確認することが大事。

それからお釣をもらったときも、サッとポケットにしまうのではなく、その場で数える。

計算が苦手なら、こちらも電卓を持ち歩けばよい。

 

セネガル人への謝礼、日本のように封筒に入れて渡してはいけない

日本のように謝礼を封筒に入れて渡すのは何の問題もない。

渡し方だ。

日本ならスマートに封筒でスッと渡し、もらった方もお礼を言ってスッとカバンにしまう。

そして、差し出した当人のいないところで封筒の中身を確認する。

ただし、セネガルではこれがトラブルの原因になる。

忘れちゃいけない。

セネガルは日本ではない。

 

過去に私はこんな功名な手口を使われた。

私のお手伝いをしてくれた人へ、封筒にお金を包んでその人にスッと差し出した。

その人は「ありがとう。」とそのままその封筒をくしゃくしゃっと小さく折りたたみポケットに入れてその場を去った。

そして、数時間後。

謝礼をもらったその人から電話がかかってきた。

 

「君が僕にくれた謝礼、封筒の中にはいくら入れたの?」

 

普通そんなこと聞くだろうか??

中身を見れば分かるではないか!!

 

ここで、注意をしなければならないことは、うっかり金額を言ってはダメなのだ!

こちらから「封筒に入ってた通りですよ。」と言わなくてはいけなかったのだ。

 

私は何も考えず「3万セファ!」と答えてしまった。

 

そしたら、なんと、

 

「いいや、君は封筒には2万セファしか入れてない。」

 

と言うではないか。

もう、そう言われたら諦めるしかない。

何を諦めるか?

封筒を渡した時に、中身をお互いの目の前で確認しなかった私が悪い。

「1枚、2枚、3枚、合計3万セファ。これがあなたの謝礼。ありがとう。」って目の前で渡す金額を確認するべきだったのだ。

それを私がしなかったのは、その時に「少ない。もっとくれ!」と交渉されることを恐れていたから。

だけど、確認しないとは結果こういうことになる。

後から、「君が言ってる金額は足りない」と言われたら、もう何も言い返せない。

「3万セファ入れたはずだ!!」と言ったところで、彼が「いや、僕の目の前には2万セファしかない。」と言われてしまったら、もうなす術がない。

証拠がないのだ。

 

そのときは、死ぬほど悔しい思いをした。

 

気持よくセネガルを過ごすために

セネガル赴任中のその協力隊の女の子も、たまにそういう悔しい思いをすると言う。

先日も、屋台でフルーツを買った時のこと。

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釣り銭が細かくならないように、大きいお金に端数の小銭を付け足して屋台のおばちゃんに渡した。

だが、そのおばちゃんは、その付け足した小銭を計算に入れずお釣りを返して来た。

「お釣りが足りませんよ。」とこちらから説明すると、

なんと、そのおばちゃん、「余計にお金はもらってない!」と主張してきたそうなのだ。

金額で言ったら大した金額ではない、10円〜20円の世界。

しかし、そのおばちゃんは「もらってない。」の一点張りで折れようとはしない。

 

別にいいけどね。

もう二度とその屋台にはいかないよね。

 

そのおばちゃんはたったの10円〜20円のことで、ひとりお客さんを失ったのだ。

 

今日のウォロフ語

そんな彼らに冷静にこんなウォロフ語が言えたら、かっこいい。

「ま、いいよ。25セファや50セファなんて大したことないから。

だけど、私があなたに払ってないと言われるのは、いい気分はしない。

もう二度とここには来る気にならないよね。」

 

"grawul juroomi derem fukki derem du dara.

waaye li nga ma wax ne joxuma la, metti na ma.

sawaratuma gnow fii. 

grawul 大したことない。
du dara 大したことない。
li nga ma wax ne あなたが私に〜と言ったこと
joxuma la 私はあなたに渡してない
metti na ma 辛い、悔しい、感じ悪い
sawar 〜する元気がある(モチベーション)
sawaratuma もはややる気ない

 

どうだろう?

もし、お金のことで嫌な思いをしそうになったら、相手を攻める前に「間違ってますよ。」と教えてあげよう。

そしてチャンスがあったらウソでも言ってあげよう。

「あなたが正直者だから、私はずっとあなたと良い関係でいられます。」と。

それがどんなに素晴らしいことか分かり合えたら、国境を越えてももっとつながり合える。

 

応援しているぞ!

 

関連ブログ Skypeウォロフ語会話に参加しているセネガル青年海外協力隊の女の子にインタビューしてみた。

 

 

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