ウォロフ語で朝活
ウォロフ語とはセネガルの部族語。
毎朝、現地のセネガル人とSkypeで1時間会話をするという活動を始めて、はや3年余。
ずっと現地のセネガル人先生と私のマンツーマンだったが、去年からオープンレッスンにして、
参加者を募ってグループでのレッスンをしている。
セネガルと日本との時差を考慮に入れると、ベストな時間は日本は朝の7時。セネガルは夜の22時。
ニッチな世界で増え続けるウォロフ語の需要
ウォロフ語。
誰が使うのか。
そう思うのが普通だ。
ニッチすぎる。
はじめは参加者なんていないと思っていた。
こんなマニアな言語を10年以上も研究しつづけられる物好きは私くらいなんじゃないか。と。
しかし、ウォロフ語が話せなくて困っている人たちがいた。
それは、セネガルに赴任している青年海外協力隊の人たち。
ある日、セネガル赴任中の女の子からメールで問い合わせが来た。
「たまたま、ブログでこの募集を見かけました。」と。
まさか、セネガルに住んでいる日本人が参加するとは思ってなかった。
Skypeウォロフ語会話は、日本にいるとセネガル人と話す機会が少ないことから始めたのがキッカケ。
それが、毎日セネガル人とおしゃべりできる環境にある女の子から問い合わせがあったのだ。
それにはビックリした。
しかも、彼女の紹介で、今ではSkypeウォロフ語会話には3名の協力隊の女の子が参加している。
いずれも、セネガルに赴任中だ。
このSkypeウォロフ語会話に参加してからセネガルの生活がどう変わった?
私はとっても聞いてみたかった。
セネガル在住中の彼女たちが、Skypeウォロフ語会話に参加したことで何か変わったことがあったか。
私は協力隊のひとり、平野亜未さんにインタビューしてみた。
彼女は、セネガルのジュルベルというど田舎の小学校で子ども達に体育やお絵描きを指導している。
「さぁ、前に出て来てみんなに発表しましょう。」
「もっと大きな声で歌いましょう。」
「円になって、真ん中の子のマネをしましょう。」
「みんな、上手にできました?」
そんなちょっとした子ども達とのコミュニケーションをウォロフ語で何て伝えればいいのか悩んでいた彼女。
さっそく彼女に聞いてみた。
あみちゃんにインタビュー
セネガルに赴任してウォロフ語が話せないことで困っていたことはなんですか?
住民に声をかけられると、挨拶はある程度できるのですが、その後の会話が続かず、「ウォロフ語、全然わかっていないなー。」「前にいた○○(帰国した先輩隊員の名前)は、もっと話せていたぞ。」と言われてしまうことが続き、いつも悔しい思いをしていました。
それでも、いろんな人とのコミュニケーションを取りたく、市内に出歩いてはいろんな人に挨拶をしていました。
会話の中で分からないフレーズがあると、親切な方はウォロフ語で説明してくれるのですが、そのウォロフ語自体が理解できず、その好意を台無しにしてしまうことをいつも悔しく思っていました。
Skypeウォロフ語会話の参加募集を見て、どんなことを期待をしましたか?
①とにかく相手の話していることが何となくでもわかるようになりたかったこと、
②多くの住民とコミュニケーションをとれるようになりたかったこと、
③協力隊の活動を進めて行くうえで、支障のない語学力を身につけられるようになりたかったこと。
この3つです。
Skypeウォロフ語会話に参加して約半年が経ちましたが、何か変わりましたか?
相手の話していることが何となくわかるようになりました。
「カーイ(Come on!)」と呼ばれると、何を話すのか楽しみになり、そして多くの住民とコミュニケーションが取れるようになったので、共通の話題でセネガル人と笑いあえるようになりました。
協力隊の活動を進める上で支障を感じるときは、Skypeウォロフ語会話を通して、ファティマタさんやバイサル先生に相談できます。そんな場所があることがとても心強く、疑問をすぐに解決して活動を進めていけるので大変助かっています。
以前のあみちゃんのようにウォロフ語で困っている人たちがいるとしたら、何を伝えたいですか?
任地で生活を始めた数か月、ウォロフ語が話せないことを散々言われてきましたが、もうそのようなことを言われることはほとんど無くなりました。
むしろ、「ウォロフ語わかっているじゃないか。」とか、「誰に教わっているんだ?」と言われることの方が増え、赴任当初に抱いていた不安をがウソのようです。
今では、現地の人たちとの会話がとても楽しみになってます。
いつも行くブティック(キヨスクのような小さいお店)のおじさん、果物屋のおばちゃん、通りの若者たち、子どもたちとの些細な会話がとても楽しいです。
『近所を歩くだけでも楽しい。』そんな風に私のセネガルの生活が一変しました。
とは言っても、まだまだわからない単語や文法はたくさんあります。
人によって言い回しが違っていたり、家族同士は早口でしゃべったりするので、そうなるとほとんどわかりません。
学校での先生たちとの会話は、専門用語や難しいことを話していることが多いです。
なので、まだまだこれからもウォロフ語は学び続けていきたいと思います。
それから、セネガルについて、まだよくわからない時に、ファティマタさんのブログを読み、セネガルの文化・習慣だったり、セネガル人の気質だったり、そういうこの国の背景について、多くの情報を得ることができました。
その国の背景を知ることは、言葉を習っていく上でも、セネガル人と関わっていく上でも、とてもプラスになり、セネガルのことがより一層好きになりました。
そして、好きになればなるほど、任地での生活にも、よりスムーズに溶け込んでいくことができるようになりました。
私は、ファティマタさんのブログに出会って、Skypeウォロフ語会話に参加でき、本当に良かったと思っています。
ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
現地では喜ばれる部族語
セネガルの公用語はフランス語。
もちろんフランス語でも会話は成立する。
しかし、現地に赴任している女の子が肌で感じているのは、部族語を話すとセネガル人はとても喜び、家族のように親しみを持ってくれる。ということ。
フランス語は所詮白人の言葉。
みんな自分の部族の言葉を愛しているのだ。
インタビューをして、ますます私もバイサル先生もモチベーションが上がった!
これからも楽しいウォロフ語レッスンにしていこう!
Skypeウォロフ語会話
日本は毎朝7時から、セネガルは毎晩22時から。
日本語が話せない現地のセネガル人と会話をしながらファティマタが文法を解説。
実践の会話に出て来る謎(文法)を解き明かそう。
Skypeウォロフ語文法講座
会話をやる前にきっちり文法を学びたい人のための講座。
中学生英語レベルの文法と会話をウォロフ語でマスターする。
テキストに沿ったレクチャー。
FATIMATAダンスレッスン