02ダンス

両膝の前十字靭帯が切れてしまった現役ダンサー、手術せず踊り続けるチャレンジ日記

右膝の前十字靭帯はもともと切れていた。

あれは忘れもしない、高校の体育の授業の走り高跳びで、エバーマットに着地した瞬間に「ブチッ!」という大きな音と共に、マットの上に仰向けになったまま動けなくなった。

右膝の前十字靭帯断裂。

しかし、手術はしなかった。

理由は「将来、スポーツ選手として生計を立てようとしてる訳じゃなければ、わざわざ女性の足に大きい傷跡を残さなくても良いでしょう。」と病院の先生に言われ、親子共々、同意だった。

まさか、将来、ダンスで生計を立てる日が来るなんて知る由もなく・・・。

 

あれから30年。

右膝は結局手術もせず、ずっとゆるゆるのまま、ダンサーとしての道を歩んで来た。

今からちょうど10年前に左膝の半月板損傷で膝に水が溜まりパンパンになったことがあった。

そのタイミングで、超激しいセネガルのダンス「サバールダンス」から、現在やっているガーナの「アゾントダンス」に専門ジャンルを変えた。

膝の損傷が激しいダンスからちょい緩めのダンスに変える転換期だった。

 

そして、あれから10年経った今、突然、左膝に激痛が走り、蛇が小動物を丸呑みした時の形状のように、膝が異様な膨らみをした。(2023年3月22日)

MRIを経ての診断結果

前十字靭帯(ACL)断裂、変形性膝関節症、軟骨化挫傷(軟骨が腫れている)、二分膝蓋骨

とのことだった。

前十字靭帯は、スポーツや交通事故などの外的要因によって損傷を受けることが多いのだが、自然に切れることもあるらしいのだ。

膝に負担がかかりすぎたり、反復的な運動によって徐々に損傷が進行していく場合だ。

 

その診断を受けた時はショックだった。

でも、ファティマタはその状況を受け入れるのは早い。

ピンチこそチャンスだ!

また転換期が来たのかも。

 

「これで両膝揃いましたね。」と心の中でつぶやいてみた。

 

当然のことながら、医師は手術をすることを勧めて来たが、私からは「とりあえず様子を見たい。」と、手術に前向きではないことを伝えた。

 

 

手術をしないで回復させてみたい。

自分の中のチャレンジ精神がフツフツと湧き起こって来た。

人間の治癒力というか回復力は実はすごいってことを実証できるキッカケをもらえた気がしたからだ。

 

手術を選択するのはとても簡単だ。

手術をすれば、いまよりもダンスがガツガツ踊れるようになるだろう。

でも、それ、いまさら必要?

オリンピック選手になりたいわけじゃなし、たくさんのコンテストに出場したいわけでもない。

 

今、私がダンス指導者として求められていることって、

ダンスで生計を立てるためのスキルではなく、ダンスを通して人生をどう豊かに健康的に過ごすかだと思うのだ。

だとしたら、自然治癒力や回復力を高めたり、習慣力を身につけるなど、総合的に人生を健やかにするアプローチで、手術をせず私の膝が強くなっていき(靭帯が繋がることはないが)私が以前と変わらずダンスが続けられていたら、そちらの方がみんなにとっても勇気にならないかな?

現時点でまだやってないことはたくさんある。

良いと言われているピラティスだってまだやってない、温熱療法も始めたばかりだし、足裏のツボ押しだって三日坊主で終わったままだし、筋膜リリースも教えてもらったまま継続してやってない。

ほら、まだこれからやれることはたくさんあるのだ。

それらを、やり始めたらどうなるだろう。

まずは、見てて欲しいし、応援して欲しい。

そして、情報も欲しい。

膝の回復どころか、以前より、ダンスが上達することだってあるかもしれない。

やっていなかったことを、やり始めることで、たくさんの可能性が秘めている。

 

まずは頑張らずにやる。

少しずつをコツコツ習慣にしていくのだ。

 

限界は自分で決めちゃだめ。

あきらめたら終わりだよね。

これからが楽しいダンスライフの始まりだ。

だから一緒に楽しんで行こう!

つづく

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