02ダンス

超初心者向け!振り付けをしない徹底的に基礎だけのアフロ(アフロビーツ、アフロビート)ダンスクラス①

徹底的に基礎しかやらないアフロ(アフロビーツ、アフロビート)ダンスクラス

トラディショナルのアフリカンダンスからアフロダンス(アフロビーツダンス)を指導して20年以上になるが、何年経っても上達はするが、踊りがずっとダサいままの人がいる。

それは、ただ単純に基礎ができてないから。

【基礎】は踊りだけでなく、何をやるのでもとても大事な土台だ。

ただ、基礎は地味で地道で面倒くさい。

同じ時間にお金を払って、手っ取り早く楽しくリフレッシュしたいなら、できる限りスキップしたいのが、地味な基礎練だ。

社会人になると、ダンスクラスを受ける目的が人によってみんな違う。

健康維持、リフレッシュ、コミュニティ(友達)作り。

今さら『ダンサーになろう』という人の方が少ない。

人気のあるダンスクラスは、面倒くさいことを省き、SNSでインフルエンサーが発信しているようなダンスが簡単にできるクラスだ。

今まで、私は『簡単にダンスを踊らせることができる魔法使い』として、多くの人に喜ばれるダンスクラスを展開してきた。

最初はそれが楽しくてみんな満足してくれた。

だが、どうだろう。

しばらくすると、受け入れ難い真実に直面する。

いつまで経っても自分たちの踊りが、ダサいままということに。

そして、目覚める。

もっとかっこよく踊りたい。

 

すべては基礎!!

そこで、思い切ってコレオグラフ(振り付け)はせず、徹底的に基礎しかやらない、という月曜日のクラスを作ってみた。

とても覚悟がいる決断だった。

それによって人気が下がるのではないか、と不安になった。

大半の人がコレオグラフ(振り付け)が好きだから。

 

基礎と言っても、どこまで知識を掘り下げるかで情報量は膨大になる。

 

骨格が違う

「骨格が違う。」それを言ってしまったら元も子もない。と思われがちだが、そうじゃない。

我々も、彼らと同じ生活習慣にすればよい。

 

骨格が違うだけで日常での体の使い方がそもそも変わる。

アフリカ人は日常的に下にかがむ動きは骨盤から屈曲する。

逆に日本人は、しっかり前に膝を曲げてしゃがむ。

下の写真は、ブルーの服がセネガル人。

手前の女性は日本人だ。

アフリカ人の骨格 アフロダンス

アフリカ人の骨格 アフロダンス

この時点で、使う筋肉が全く変わってくる。

アフリカ人は腿の裏側(ハムストリング)を常に使っているが、しゃがんでしまう日本人は膝を前に出す時の腿の前(大腿四頭筋)を使ってしまう。

この時点で、アフリカ人が頼りやすい筋肉と日本人が頼りやすい筋肉が違う。

これはアフロダンスの動きにも影響してくる。

他にもアフリカ人は東洋人より、腸腰筋(上半身と下半身をつなげるインナーマッスル)が約3倍発達していると言われている。

アフロダンスに特徴的なリズムの取り方で胸をバウンスさせる動きがあるが、腸腰筋が弱い日本人がそれをすると肋骨が下がり、下っ腹が前に突き出て猫背になり、膝が前に出てしまうという、おじいちゃんのような体勢に入りやすくなってしまう。

リズムを胸で取る(これも基礎練のひとつだが)たびに、そのおじいちゃんのようなポジションに入ってしまうと、当然ダサくなる。

そのためにはまず腸腰筋とハムストリングを意識した筋トレからやらないといけない。

そして、日常で、下にかがむ動きがあるときは、我々も股関節を屈曲させる癖をつけないと、アフリカ人が使っている同じ筋肉をダンスで活かすことは非常に難しい。

ダンスクラスでは、ハムストリングと腸腰筋を感じられるストレッチや筋トレを取り入れてから、それらを意識した体勢でのステップ練を繰り返す。

まさに、部活である。

 

感じているビートが違う

アフリカ人のビートの取り方をトラディショナルの方まで掘り下げると相当複雑になっていき、お手上げレベルになってしまうので、ここでは最低限のことだけに触れる。

アフロ(アフロビーツ)ダンスでは、最低でも32ビートを感じながら、裏拍でリズムが取れるようにはなりたい。

これは、アフロダンスに限らず、ダンスをする上で基本の「き」だ。

裏拍が取れないだけで、表現はかなり制限され、グルーヴ感を出すのは難しくなってしまう。

 

例えば、いま、アフリカやヨーロッパで大バズりしている、肩を揺らすステップ。

とても簡単に見えるステップだが、足は表拍、肩のアクセントは裏拍、体全体は32ビートで刻んでいる。

もちろん、簡単にできてしまうセンスのある人はいると思うが、ほとんどの日本人は、肩を硬直させて悶えてるだけの動きになってしまう。

まずは、メトロノームで音の粒を感じられることがとても大事。

リズム感は後天的に養えられるものなので、ここは地道に身につけていきたいところだ。

ダンスクラスではメトロノームでひたすら足を踏み、裏拍のアプローチをする練習をする。

 

基礎も大事だけど

基礎も大事なことだけど、その知識のせいで自由を失ってしまうようならそれは本末転倒。

音楽を聞いて体が反応してしまったら、反応したままに体を動かしてあげて欲しい。それがダンスの本質だから。

ファティマタクラスの強みはダンスで解放すること。

知識は潜在意識まで落とし込めるようにトレーニングで固めて、ダンスは本能で踊って行こう!

 

今回、挙げた、二つの例は、アフロダンスを踊る以前の基礎知識である。

とにかく、基礎の土台を作ることがどんなに地道な作業か、でも、この土台がないとどんなにレッスンに通い続けてもずっとダサいまま、ということがなんとなくお分かりいただけただろうか。

とても大事な基礎なので、ぜひ諦めずに通って来てほしい。

通ってくれる人がいる限り、この地味でつまらないレッスンは続けていこう。

②に続く

 

Zoom録画をレッスン料金でご視聴いただけます。

アフロダンス基礎クラス

ダンスクラス詳細

 

© 2024 FATIMATA(ファティマタ)のホームページ。アフリカンダンス、アフリカンファッション、ウォロフ語、アフリカ旅行、初心者ダンス教室、ワークショップなど。