セネガル、とてもステキなところだが、もちろん良いことばかりではない。
それなりにたくさん嫌な所も見て来た。
嘘をついてお金をせしめる人もたくさんいた。
「マイフレンド」と近づいて、お金が盗れたらそれっきりという人を何人も経験してきた。
『それっきり』ならまだ良い。
関係性が続いているのに、ちょいちょい嘘をつく人、こいつが厄介。
でも、それはまだこちらが表面的にしかセネガルに関わってなかった時に多かった。
言ってみれば、仮面フレンド。
その関係がいつ壊れても、彼らにはそんな大きな問題じゃない。
私にはアフリカという国への偏見が完全に拭い切れてない時代があった。
相手は途上国、私は先進国という上下関係が潜在的にあったから。
彼らと目線を一緒にしようとしていた私の行為自体が、彼らには傲慢な態度として映ったかもしれない。
挨拶程度の交流でも充分良好な関係は築けるが、彼らを深く理解できないレベルの外国人は、彼らに取って『お金さま』。カモでしかないことの方が多い。
私は毎回、それに傷ついていた。
でも、私が持っていた彼らへの偏見の方が、逆に彼たちを傷つけていたのかもしれない。
挨拶程度の日常会話では彼らのメンタル的な面や哲学的なことや宗教的なことまで触れることができなかった。
彼たちとそういう話しができるようになった時、私は今まで大きな勘違いをしていたことに気が付いた。
彼たちはものすごい精神面が豊かだった。
物質的に豊かであることが誇りだと勘違いしている私たちの方が精神的に幼稚であることに気が付いた。
『騙される』という行為は、ただ単にバカにされただけで、バカをさらけ出して傲慢になっていた自分が引き起こしていたことかもしれない、とおかしくなった。
彼たちセネガル人も人との繋がりがお金以上に大切なことを百も承知している。
その繋がりの一人になれるかなれないかは、相手ではなく自分次第だった。
自分の中の偏見がなくなった時、本当の交友ができるようになった。
それ以来、付き合う友達も変わった。
信頼できる友達。心から尊敬できる友達。
恥ずかしながら、それまでに私は10年かかった。
でも、きっとみんなは10年もかからないと思う。
こうして、ブログを読んだりして、頑張って勉強しているから。
私はそれを応援したい。
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今日のウォロフ語
お金が私たちの関係を壊す
xaalis moo yaqq sugnu digante.
(ハーリス モー ヤック スニュ ディガンテ)
xaalis お金
moo ~が
yaqq 壊す
sugnu(スニュ)私たちの
digante 関係
FATIMATAと一緒にセネガルの部族語ウォロフ語を勉強しよう。
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まずは「こんにちは」って何て言うの?から。
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