今日のウォロフ語 No.9
ファティマタのウォロフ語学習をブログでシェアするコーナー。
好ましくない事態になった時に口癖のように必ず使う言葉がある
ちょっと考えてみてほしい。
「面接に落ちてしまいました。」
「胃にポリープが見つかりました。」
「おばあちゃんが詐欺に遭いました。」
「旦那がまた浮気しました。」
これらを言われた時、または自分が誰かに言う時、、
我々はこの会話の締めにどんな一言を言う?
きっとその場を取り繕う、相手を気遣う何かしら気の利いた言葉を一生懸命探して言うはず。
だけど、セネガルでは必ず締めの決まり文句がある。
Dina baax ディナ バーハ
dina は3人称未来形「彼は、彼女は、それは〜するでしょう」
baax は良い、優しい
直訳すると、「それは良くなるでしょう。」となんか味気ない感じになってしまうが、
英語で言う、It's gonna be all right
「なんとかなるさ、大丈夫だよ」「すべて上手くいく、大丈夫」
と同じニュアンス。
日本での会話でそれらをサラッと言っても、「何を根拠にそんなこと言えるの。」と逆上されそうで、なんか無責任ぽくて言えない。
でも、セネガルでは告げる方も、告げられた方も、会話の最後は Dina baax で締める。
これを聞くと、なぜかスッと気持ちが軽くなるから不思議。
彼らは本当に Dina baax という結末になることを予期しているかのように確信めいて使う。
しかも、2文字で済む。
Dina baax. ディナバーハ
そして、だいたいの案件が本当にDina baaxに向かってることが多いから不思議なのだ。
そんな魔法の言葉。
日本にそれにふさわしい言葉がないなら、誰かが辛い時、「Dina baax」と口にして、この意味を教えてあげてもいいかもしれない。
「ウォロフ語を知らなくても、これは魔法の言葉だから、言ってみて。」と。
そんな感じで、ちょっとおまじないのように、ウォロフ語を活用してみるのも良いかもしれない。
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