今日のウォロフ語 No.12
ウォロフ語を通して、ちょっとセネガル文化を知るブログ。
『おもてなし』は日本だけじゃない。
セネガルにもおもてなし文化がある。
日本の比じゃないかも。
セネガルにはテランガという助け合いの文化がある。
これは、おもてなしにもつながる。
セネガルの国民性はマイルドというよりワイルド。
セネガルのW杯のユニホームにライオンのモチーフがあるように、ライオンがセネガルの象徴なだけあって、セネガル人はライオンのように気性が荒い。
大げさに例えるならば、日本だったテーブルにコップを『コトッ』と置くとところを、セネガル人は『ゴンッ』と置く。
日本だったら香水を『シュッ』とひと吹きするところを、セネガル人は『シュカ!シュカ!シュカ!シュカ!』と肌の上を水滴の玉が流れ落ちるほど吹きかける。
日本人だったら「えっ?」と聞き返すところ、セネガル人は「アアアアア?」と威嚇するかのように聞き返す。
でも、セネガル人は困っている人を見たらほっとけない。
絶対に助ける。
女性が大きいスーツケースを抱えながら、階段一段一段登っているところを、日本だと男性もみんな素通りするが、セネガルだったら、素通りする人は100%いない。
すぐさま男性が3人くらいワラワラ集まって来て、そのスーツケースを上まで運んでくれる。
対象が白人の場合、悪い人に当たったらお礼のお金をせびられることはあるかもしれないが、ほとんどの場合がテランガの精神でやっている。
このテランガは『食べる』という行為に顕著に現れる。
自分の分が減ってでも、お腹を空かせている人に分け与える精神が働く。
ひとりのお腹を満たすより、みんなの心を満たすというもの。
これがこの国みんなに根付いている。
この、気性は荒いが困っている人をほっとけないジャイアンみたいなツンデレ感。
セネガルの魅力のひとつでもある。
そして、それに対しての「ありがとう。」というお礼に対する「どういたしまして。」の本当の意味も、かなり粋なのだ。
日本の「どういたしまして」は「どうってことないですよ。」と打ち消している。
だが、セネガルの場合の「どういたしまして。」は「ñoo ko bokk ニョーコボック」
意味は「お互い様です。」
「お互い様です。」
あなただって、私が困っていたら同じことしますよね?
という解釈できない?
どう?
ここまで来ると、セネガルの『おもてなし』って、並みじゃないって気がしない?
『おもてなし』のプライドをかけて、日本人も一度はセネガルを体験してみるのもいいかもしれない。
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