アフロビーツ(Afrobeats)とは
いろんな定義があるけれど、私がいちばんピンとくる説明がコチラ。
アフロビーツとは、西洋のラップミュージックの影響を受けたガーナとナイジェリアの現代的なポップミュージックのこと。
アフロビーツのダンスを学びにロンドンへ行った時のブログはこちら
アフロビーツの醍醐味
私をアフロビーツの虜にした大きなポイントは、
グルーヴ
ロンドンで大人気のガーナ出身のアフロビーツダンサー『Homebros』が、私に教えてくれた。
『Homebros』はこの方たち
「アフロビーツを踊る時、音は聴くんじゃなくて、感じろ!」
その瞬間、トリハダ立った。
「俺たちが、バトルなどで相手に対してヤバイと思う瞬間は(盛り上がる瞬間は)、ド派手に踊ってる動きより、その動きを止めた時に、体の中に流れているビートがこちらに伝わった時。」
要するに、動いている間だけがダンスではなく、その動きを止めた時も、体全身で感じているビート、そしてそれが伝わるその空気。
その空気がヤバイと会場が一気に盛り上がる。
と。
それは、アフロビーツだけではなく、アフリカンダンスの全てに共通することだと思った。
私が10年以上踊っているサバールダンスは、『派手』『激しい』という印象が強いが、人気のあるダンスグループは、抜いた時のグルーヴで沸かせられるかどうかも鍵となる。
日本でいう『間』とも近い。
しかしながら、これが一番難しい。
ガーナの子供たち
私は去年、ガーナで行われているよさこい祭りに日本からチームを作って参加した。
その時、衝撃だったのは、そのよさこい祭りに参加している子供たちのダンスだった。
決して揃ってはいない。
振り付けも、たいした振り付けじゃない。
ほとんどの子が、大きく元気ハツラツに踊ってない。
だけど、グルーヴがやばかった!
私たち日本人グループは、大きく、元気に、笑顔を忘れず、みんなで揃えてをモットーにそれに忠実に一生懸命練習して、本番に挑んだ。
練習の甲斐もあり、私たちの演舞は素晴らしいものだった。
しかし、子供たちの、その、ゆるっゆるのダンスを見た瞬間、正直「負けた。」と思ってしまった。
もちろん、よさこい祭りは勝ち負けではないし、私たちは日本人としてのいいところがたくさんある。
が、私たちも楽曲にアフロビーツを使っている以上は、そのガーナの子供たちのダンスを意識してしまう。
私たちの手の込んだ振り付けや構成、手の位置からテンションまで、クオリティに関してはガーナのチームと大きく差を引き離し、日本からのゲストチームとしての貫禄を見せつけられるだろうと思っていたが、とんでもなかった。
どのチームをとっても、ガーナの子供たちのグルーヴが本当にヤバすぎた。
『血』としか言いようがないが、それを認めてしまうのも悔しかった。
グルーヴ、それは波動と言えばいいのか、空気のうねりにも感じる。
とにかく、その場にいないと体感できないもの。当然映像なんかでは伝わらない。
Youtubeを見てる場合じゃない
全ての演舞が終え、私のチームに日本のカメラマンがやってきて、私にインタビューをした。
「今回のガーナのよさこいはどうでしたか?」
私はつい本音がポロっと出てしまった、
「youtubuを見てる場合じゃない。」
そのコメントに、周りにいた日本人の踊り子たちが共感したのか、大きく大きくうなずいたことを覚えている。
本当に、youtubeでは本質は伝わらない。
私たちはガーナ現地で、本気でため息が出るほど、血で踊る子供たちのダンスに食らったのだ。
グルーヴ。
これは、生で見ないと伝わらない。
アフリカンダンスが好きなら、アフロビーツが好きなら、一度は現地に足を運び、生で見ていただきたい。
一緒にガーナに行こう!
機会は逃してはいけない。
今、熱いうちに!