あるセネガル人に、こんなことを言われた。

「セネガルは君のことが好きだよ。なぜなら、君もセネガルのことが好きだから。」

その言葉は、ずっと残っている。

もちろん、国や文化がひとつの気持ちを持つわけではないし、全員が同じように受け止めてくれるわけでもない。

でも、好きだから近づく。
もっと知りたいから、話を聞く。
分からないことを、分かったふりはしない。

そういう関わり方は、相手にも伝わるのだと思う。

私はサバールダンスが好きで踊っている。

それを「アフリカ好きなんだね」と言われることがある。
もちろんアフリカは好き。
でも、私が長い時間をかけて惹かれてきたのは、セネガルのダンスであり、セネガルの人たちであり、そこで出会った空気だった。

ダンス、ファッション、フード、口癖、ギャグセンス、人柄。
「くーーーーっ!やばい!」と思うツボが、私には本当に多い。

だから何度も行きたくなる。
ただ目新しいからでも、流行っているからでもない。
好きで、気になって、もっと知りたくなってしまった。

最近よく話題になる。

「アフリカ人じゃない私たちが、アフリカのダンスを踊っていいんだろうか。」
「教えていいんだろうか。」

この問いを、私は軽くは扱えない。

踊ることと、教えることは同じではない。
教えるなら、自分がどこで学び、何を受け取ってきたのかを誠実に伝える必要がある。
分からないことを断定しないことも大事だ。

でも、アフリカ人ではないという理由だけで、好きで踊る人が最初から自分を否定しなくていいとも思う。

知識や理解がまだ浅くても、好きで、知りたくて、敬意を持って近づこうとしているなら。
その人が踊り始めることまで、誰かが止める理由にはならない。

カルチャーは、あなたを否定するためにあるものじゃない。

本当に好きなら、知ろうとする気持ちと一緒に、ちゃんと近づいていける。

私はこれからも、セネガルで受け取ってきたものを、自分が分かる言葉にして伝えていく。
そして同時に、まだ知らないことを学び続ける。

その間にいる私たちだからこそ、踊れることも、伝えられることもあると信じている。

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