01日記 02ダンス

ピンチは神様からの新着1件。ひざ痛がくれたメッセージ。

職業『ダンサー』の危機

左の膝が痛い。

膝だけじゃなく、腰も足首も痛い。

しかも全部左。

 

痛みをガマンしながらのダンスレッスン。

「ここぞ」という時にお手本ができない。

そして、レッスン後は左ひざはパンパンに腫れて足を引きずって帰る。

その私の姿を見て、生徒たちは痛々しそうに「大丈夫ですか?」と声をかける。

そんな状況が1年以上は続いていたかもしれない。

 

私が専門としていたサバールダンス。

このダンスはとても華やかなのだが、少々クセがある。

右足で踏み込んでジャンプをし、左足で着地する。

その逆はない。

ジャンプの着地は体重の3倍の重さがかかると言われている。

それが本当だとしたら、約150キロ?(うそでしょ??)が、着地する左足にのしかかる。

そんなことを15年も繰り返してきたのだ。

そりゃ、体が悲鳴をあげるのもムリはない。 

私は治す方法は知っていた。

 

【ダンスをやめる。】

 

でも、そんなこと出来ると思う?

出来るわけがない。

それは、私にとって笑うのをやめろと言ってるのと同じことだった。

 

あらゆる治療院に通う

あらゆる治療院に通った。

セネガルの祈祷師も行った。

でも、よくなる気配は一向になかった。

 

そりゃそうだ。

泥水で洗濯しているのと一緒。

どんな腕の良い治療院に行っても、またこのサバールダンスを踊るのだ。

その度に150キロの振動が左半身にもろに直撃する。

良くなるわけがない。

 

ガマンと義務感

私のレッスンを毎回楽しみにしている人たちはたくさんいた。

他のクラスに通ってみて、最終的に私のクラスに落ち着く人もたくさんいた。

しかし、レッスン中に体に痛みを伴うようになってから、私は以前のように「楽しくてしょうがない。」という感情と情熱はもはや違う方向に走り出していた。

 

サバールダンスの第一人者であるという義務感。

 

でも、痛みをガマンしながら指導している先生を見て、生徒は楽しいと思うだろうか?

そんな疑問も浮上する。

いったい、自分はなんのためにダンスの先生をしているのだろう?

いまいち煮え切らない感情のまま、スタジオに向かう日々が続いた。

 

ダンスはサバールだけじゃない

そんなモヤモヤしている時に私を元気にしてくれた音楽とダンスがあった。

それが、ガーナのAZONTO(アゾント)だった。

2013年の夏、youtubeでその映像を見た瞬間「わぁ、これ踊りたい!」とその映像に食いついた。

それ以来、私はその曲を家の中でいつも聴いては見よう見マネで踊っていた。

なぜかその曲を聴くと、楽しくて笑ってしまう。

愉快で軽快な曲。

台所でも踊れてしまうようなダンスなのだ。

息を切らしたり、歯を食いしばって踊るようなダンスじゃない。

私はサバールダンスというものに執着しすぎていたかもしれない。

何もサバールダンスだけがダンスじゃない。

そんな風に思わせてくれたのが、この音楽とダンスだった。

 

 

 

ひざが教えてくれたメッセージ

ひざ痛がなかなか治らない。

これは、「そこから何か学べ。」ということを言っていたのだ。

私の痛みは習慣から引き起こした痛みだ。

それなら、習慣を変えることで、その痛みを治せばいんじゃないか?

ダメージを与えた分、ケアする。

非常にシンプルなことだ。

ダンスだけじゃない、専門の職業から来る体へのダメージは誰でもある。

パソコン仕事なら眼精疲労や肩凝り。クリエーターなら脳疲労。接客ならストレスによる胃腸の弱りのように。

それを、治療に通うというカタチで他人にお任せする前に、自分で自分を癒す、ケアする。

まずは体を酷使した分、体に対して「ありがとう。」という感謝と共に自分で体を癒すという習慣を作る。

それで、私はセルフケアの勉強を始めた。

self_foot1

 

足の裏のツボを自分で刺激して毒素を出して体の改善を促す官足法のレッスンや、筋肉を柔らかくするシアバターを使用したシアバターセルフマッサージ。(関連ブログ 角質は取っちゃダメ!知らなくて損してた大発見のシアバター効果。

 

そこで、いろんな事が分かってしまった。

 

体って、私たちのために、いろんな犠牲を背負ってくれていたんだ。ということ。

自分の手で触って初めて分かった。

「こんなに疲れていたんだね。ごめんね。私の体。」

 

ひとつ扉を閉めると、新しい扉が開く

そして、10年続けてきたサバールダンスのクラスをクローズするという大きな決断をした。

その決断はものすごく勇気がいることだった。

 

そして、新しいダンスレッスンを始めた。

自分がうっかり笑顔になって、その笑顔が連鎖するようなダンスレッスン。

体にムリがなく、ダンスの後はしっかり体のケアをするクラス。

 

自分の体と見つめ合う時間を作る。

これだけで、体も心もバランスよく喜ぶ。

少なくとも週に一回は必ずリフレッシュできるという場所がある。

そのリズムが自分の中にあるだけで、かなり心強い。

そういう場所にしたい。

fatimata azonto dance lesson

 

そして、新しいレッスンの初日。

 

な、なんと!

今までになかった驚きの変化があった。

レッスンの帰り、足がまったく痛くないのだ。

 

あれだけ引きずって帰っていた私の足が、超かるい。

 

長めのストレッチからAZONTO(アゾント)ダンスレッスン。汗をかいて体の血行がよくなっている所にシアバターをふんだんに使ったセルフマッサージを30分。

それが新しいダンスレッスンの内容。

 

たったの30分。

たったの30分だけだ。

自分の体と向き合ってあげただけで体が喜ぶのだ。

 

私の目の前にパーーーーっと明るい道が開けたような気がした。

帰りの電車、嬉しくて笑顔が止まらなかった。

 

みーんなメッセージだった

体の痛みが教えてくれた。

それに気づくまで、膝がずっと私に信号を送ってたのだ。

神様が私の膝を使って、ずっとずっとメッセージを送っていたのかもしれない。

レッスンが終わった後に、寄せられた生徒さんたちからの喜びのメッセージが物語っていた。

 

壁にぶつかって、立ち止まった時。

「どうしよう。」と思った時。

その時こそ、耳をすます時。

次の道しるべはいつだって神様が用意している。

それに気がつかないとき、痛みで信号を送られて来ることだってある。

いろんな障害は、神様の「違うんだってば。」というメッセージ。

神様が「そっちじゃない、このボケ!!」と叫んでいるのかも。

私たちはその声が聞こえないから、その障害を真に受けて凹んだり落ち込んだりするのだ。

 

いろんなエゴを捨てて、自分の心に耳をかたむける。

そうするときっと何かを通して伝えてくれるメッセージがあるはず。

 

ビンチこそ神様が何かを発信しているメッセージ!

 

あとは、それを受け入れて一歩を踏み出す勇気だけ!

 

好きなダンス。これからもずっと長く踊れる。

 

それを確信できた一日だった。

 

 


私たちと一緒にアゾント踊りませんか?

fatimata azonto dance lesson

FATIMATAダンス教室

神に祈りを捧げなくても、豊作を願ったりしなくても、パンツスタイルでラフに楽しく踊れるアフリカンダンスがある。
初めてでも大丈夫。ダンスの後は体のアフターケアも加えて心も体もリフレッシュする時間を週に一回作りましょう。

ファティマタ号 アゾントダンス -azonto-

 

 

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