03ウォロフ語

ウォロフ語っておもしろい! No.11 人生、良い時もあれば悪い時もある

今日のウォロフ語 No.11

ウォロフ語を通して、ちょっとセネガル文化を知るブログ。

 

私の親友が大変なことに

セネガルでテーラーを営んでいた私の親友が大変なことになっている。

 

私の親友、マンボイとの関係。この動画はもう見たことある?

 

まず、出だしの『テーラーを営んでいた』と過去形になってる時点でマンボイを知ってる人は「アレっ」と思うはず。

 

私のセネガルツアーに参加した人たちなら、みんなが必ずオートクチュールのアフリカンドレスをマンボイから作ってもらっている。

 

オシャレ大国セネガル

セネガルはオアフリカ大陸の中での1位、2位を争うほどのオシャレ大国。

 

オシャレで有名なアフリカと言えば、コンゴのサプールがあるが、あれは国民全員があの格好をしている訳ではない。

 

セネガルは国民挙げてオシャレの平均値が高い。

 

アパートの隣のお母さんが、朝っぱらから掃き掃除をしてるその格好が、全身真っ赤なドレスということは普通。

 

セネガルに行くと道行く人たちのオシャレなドレスに感化されて、旅行者も必ずひとり3着から5着は作ってしまう。

 

私のセネガルツアー参加者は延べ100人以上なので、マンボイが参加者たちに作ったドレスの数は500着は下らないことになる。

 

セネガルツアー2010年、帰国後のファッションショウ。

 

それだけの数のセネガルドレスをマンボイは日本人たちに作ってくれていた。

 

 

いま、マンボイはある事情で家もアトリエも手放さないといけなくなってしまった。

 

今までどおり真っ当な生活を送っていたところに、舞い込んで来たいきなりの災難としか言いようがない事情。

 

マンボイはその状況を静かに受け入れ、2年前に引っ越して来たばかりの家とアトリエを泣く泣く手放した。

 

優しい旦那さまと、育ち盛りの子供が3人。

 

女性でありながら稼ぎ頭であったマンボイの一切の仕事がストップしてしまったため、SNSを見るための通信も課金せず、節約。

 

Wi-Fiが入るタイミングで、たまにメッセージが来る。

 

いまは、マンボイのお母さんの家のリビングルームを間借りして肩身の狭い思いで家族5人が寝泊まりしてる。

 

次に住む新築のアパートがやっと見つかったったが、工事が終わってないらしく(セネガルは労働条件が悪いせいか、工事が始まってもなかなか完成しない。)

 

マンボイも落ち着くまでは仕事再開の目処を立てれない。

 

『お金ちょうだい』文化

セネガルに初めて行って、いちばん忘れることのできないウォロフ語は「マイマハーリス」だろう。

 

「マイマハーリス(お金ちょうだい。)」

 

平気で言われる。普通に言われる。

 

言われ慣れていない日本人は、露骨に「お金ちょうだい。」と言われると軽いショックを受ける。

 

だいたい調子よく友達になってくる奴は要注意。

 

私はいままで何人の人からお金の相談されたか数え切れない。

 

その理由のほとんどが家族の病気。

 

家族が病気の人としか友達になれない国なんだ、と本気で思い込んでいた時代もあったほど。

 

マンボイというセネガル人女性

だけど、マンボイだけは他の人たちと違っていた。

 

精神的にも金銭的にも自立した女性をセネガルで見るのはマンボイが初めてだった。

 

私はマンボイと友達になってから10年以上、金銭トラブルになったことは一度もない。

 

お金を貸すことはあるが、必ず返してくる。

 

とは言え、マンボイもセネガル人である。

 

今のこの状況だ。

 

マンボイからの着信があると「マイマハーリス」の心の準備をして電話を取る自分がいた。

 

元気のない声。

 

でも、必ずマンボイから先に「お母さんは元気?病気は治った?あなたの足の調子はどう?仕事はうまくいってる?」と聞かれる。

 

そして、マンボイは「なかなか連絡ができなくてごめんね。」と。

 

それから、今の辛い状況を淡々と話した。

 

私は、いつ来るか、と身構えながらその話を聞いている。

 

そして、マンボイは言った。

 

「良い時もあれば、悪い時もある。でもきっとよくなるから。」

 

 

am na neex am na naxari waaye dina baax.

アムナ ネーハ アムナ ナカリ ワーエ ディナ バーハ。

am na ある

neex 楽しい、美味しい

naxari 悪い

waaye しかし

dina 未来形 〜でしょう

baax 良い

(ブログ 気持ちが楽になる魔法の言葉

 

と。

 

そして、「あなたの声が聞けて良かった。」と締めた。

 

 

ああ、私は、またマンボイに教えられてしまった。

 

お金をもらうのは簡単。でも、それはその場しのぎの解決にしかない。

 

そのことをマンボイはちゃんと心得ていた。

 

それを疑ってしまったのは私の方だった。

 

 

今はマンボイのおかけで安全に日本人たちをセネガルに案内できる。

 

来年のホームステイ先もマンボイ宅であることは変わりない。

 

また、みんなでマンボイに会いに行こう!

 

私がみんなをハッピーにできる唯一のことは、架け橋になること。

 

こんどは新しいアパートで、またいつもの笑顔でセネガル料理を囲こむ日が来ることをマンボイも私も楽しみにしている。

 

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